
Arabia - Riun
エルミナージュ プレイ日記①
その者は、冒険者だった。 *・*・*・*・* 酒場。 人が行き交うその場所に、その男は立っていた。 名前は、クラフト。双子の弟クラウディと共に、トランジェルダの地へ訪れていた。 男と肩がぶつかる。 「ああ、すまない」 「あぁん?なんだテメェは」 「クラフト」...
ヒカルと唯の物語
ぼくは一生を掛けて、キミと向かい合わなければならない。 今、隣に居ないキミに捧げる。 物心が付いたときから隣にいた。 この世界に生まれた時間に違いがあっただけのキョウダイ。 ぼくより身体が弱かったキミは、常に母の愛を受けていた。...
狐の学者クラフトの話 終
少女の欠けた帰り道は、皆無言だった。 ずっと仲の良かったアルトは、誰よりも険しい顔で先頭を歩いている。 そう言えば、この少年の正体は何者なのだろうか。 霊能結果も頼りにならないとなると、酒飲みオッドの"黒判定"、雑貨屋マリの"白判定"も疑わしくなってくる。...
占師ジャックの物語
ジャックは考えていた。 今の世は腐敗してる。 水晶玉で全てを視る彼は、うんざりしていた。 他人から奪う者 奪われたからと奪い返す者 他者の遣り取りに気付きながら、手を差し伸べない者 無関心を装って楽しむ者 見棄てられた者 如何なる善人でも、奪わずして生きることは出来ない。...
狐の学者クラフトの話 参
「あのね、リーアね… 今まで隠してたけど、実は霊能者なんだ!」 翌日の会合は、そんな告白から始まった。 *・*・* 本日の犠牲者はアレフ大佐。 ルークと同じく、無惨な姿で発見された。 第一発見者は通りすがりのエルだったらしい。 「な、んだって?リーアが霊能者?」...
狐の学者クラフトの話 弐
「えっと、整理すると…」 仕事柄"書記"を引き受けたカエデが、おずおずと話し出す。 「私たち、人狼や占い師について話し合ってたんです。そしたらお二方が占い師だと名乗り出て、それを見ていたリーアさんが、『アルトくんも占い師だもん!』と…」 「ふむ…」...
狐の学者クラフトの話 壱
クラフトは、気が付いたら其処に居た。 「ヘル…?」 常に同行している上司の名を呼ぶが、返事はない。 返ってきたのは、静寂だけだった。 オレの名は、クラフト・エインズワース。 ある国でしがない傭兵をしている。 口下手で頑固なオレだが、最近気を許せる上司が出来た。...